FunKey☆落書き帳

記事表示

リレー小説「メラルーの財宝」 - シャオ

2010/07/05 (Mon) 20:18:03
『ガアァァァァァァ!!』

鼓膜を破る程のティガレックスの断末魔



「砂漠を荒らす、轟竜を退治してほしい。」

それが、私達がギルドから受けた

クエストの内容だった


猟団長である私の活躍と
団員への的確な指示のお陰で


最小限の被害でクエストを無事終わらせる事ができた




「団長…………


死にすぎ…………


運搬ネコ達疲れ果ててたよ?」







最近の運搬猫はひ弱でいけない。


ほんの10回ほど、砂漠を往復させただけなのに





「まぁ、まぁ、リョウさん

団長がクエスト中にやられるのは
いつもの事じゃないですか」



「そうですよ、団長がクエストに参加してて

無事クエスト達成した奇跡を喜ぶべきですよ」




Ayameに、メイ………



後で覚えてろ………



靴ひも方結びにしてやる…




って、ん?



ティガレックスの奥歯になにか挟まってる………




なんだろう



手にとって見ると、それは


一枚の地図だった




「団長なんですか、それ?」


「あっ、Ayameさん


ティガの口から地図が出てきました!?」







「これどこの地図だ?

もしかして、宝の地図とか?w」

後ろから覗き込んだメイさんの一言に




『そんなバカなっ!?』
と、声を揃えた4人の目の色が変わっていたのは

言うまでもないだろう





つづく。

Re: リレー小説「メラルーの財宝 - シャオ

2011/02/09 (Wed) 09:24:29


『オヤカタサマッ!?』

部屋の奥から、その巨体は姿を表した


「貴様ら儂の家でなにを騒い


ブベッ!!」



『オヤカタサマ』が言い終わる前に


私の両方の踵がオヤカタサマの顔面にめり込んだ。



『容赦なさすぎ……』


完全にドン引きしている『私』を余所に




口の中に樽爆弾いれたり

耳元で音爆弾を炸裂させてみたり


倒れたオヤカタサマをフルボッコにしたりと

非道の数々を繰り返す私


あまりの惨事に

唯一無事だった小柄な黒づくめが

『タノム!モウヤメテクレッ!ココニアルモノハ、スキナダケモッテッテイイカラ!』


泣きながら懇願しても、
私は止まらなかった


『タノム!!タカラモゼンブヤルカラッ!ダイチョウロウサマガシンデシマウ!!』


『だいちょうろうさま!?』


この巨体どこかで見たことがあると思ったら……



大長老だったのか…

でもなんでこんな所に…




ドスっ!


「グッヲッ!」


『私』の思考を遮るように

私の背中に衝撃が走る


『攻撃!?どこからっ!?黒づくめ達は全員倒したのに』



振り返る私の目に飛び込んだのは


ボウガンを構える団員達の姿だった



『なんでぇ!?』


「麻痺弾、第二射!打てぇ!!続いて睡眠弾、準備!」


ドスッ!ドスッ!


麻痺弾を喰らい、身体の自由を奪われる私に

立て続けに

容赦なく睡眠弾が降り注いだ



激しい睡魔に襲われ


今度こそ意識がホワイトアウトしていく…




…………















「………んちょう!」

「だんちょうってば!!」

「団長ぉぉぉぉぉ!!!」


「やかましぃぃぃぃぃ!!」

覚醒一番怒鳴る私



「ん?あれ?」



「やっと起きましたか、団長寝過ぎですよ」


「あっ、シンシアさんおはようごさいます。

で、



なんで、私は縛られてるんっすか?」


「また暴走しないようにです。

って、覚えてないんですか?」


「いやぁ、玲香さんの角笛の音色を聞いたら

身体が勝手に動き出して

大長老をフルボッコにしたまでは覚えてるんですが…


って、暴走?」


「はい。完全に玲香さんのコントロールを離れて暴走してましたよ」


「玲香さんに操られてるんだと思ってました」


「『いいデータが取れた☆』って喜んでました」


あのアマ……

いつか泣かせちゃる


「正気に戻ったみたいなのでロープ解きますね」


そーいってロープを切ってくれた


「さっ、団長帰りますよー」


ん?

振り向くと、金銀財宝を大八車に山と積み

ホクホク顔の団員一同




どうやら、大長老の溜め込んだ財産を没収したらしい

しかも根こそぎ……


容赦ないなぁ……



まぁ、くれるって言ってたし


「さて、シンシアさん私達も帰りましょうか?」


立ち上がろうとしたその時



「ぎゃぁぁぁぁぁ!」


身体がぁぁぁぁぁ


痛いぃぃぃぃ!



全身を襲う激痛に悶絶する私



「身体がぁぁぁ痛いぃぃぃぃ!」



「あぁ、副作用やね」

「玲香さんいつのまに」

「筋肉を普段の何十倍酷使したんや

地獄のような筋肉痛があるのは当然やで」


「なるほど、だそうですよ団長」


聞いてないしぃぃぃ!


「あっ、あと寿命も少し縮んでるかもしれへんね」


「そんなぁぁ!!」

「でも、よかったですね団長


筋肉痛が直ぐ出るのは若い証拠ですよ☆」



「シンシアさん、フォローになってへんで?」



かくして、私は没収した財産と共に

大八車で猫達に運ばれメゼポルタへの帰路に付いた











後日、地獄の筋肉痛から解放された私は
シンシアさん達と砂漠へクエストに来ていた



「そー言えばシンシアさん」



「なんですか?」


「私筋肉痛で悶絶してて聴きそびれてたんですが


結局あの地図なんだったんですか?」



「あぁ、あれは秘伝の「毛生え薬」のレシピだったみたいですよ」



「毛生え薬ぃ!?」


「大長老様もあの頭皮は気にしてたみたいですねぇ」

「必死に成って地図を探してたら、団長に横取りされて慌てたみたいだニャ」


「あんだけ騒いで、結局「毛生え薬」ですか……


マッスルブラザーズも浮かばれませんねぇ」



「まだ死んでないニャ…」


「さっ、団長にコネコ!

仕事仕事♪」


『ウィッス!!』






「あっ」



「団長どうしたんですか?」


私は、砂漠の砂に埋もれた一枚の紙切れを見つけ


手に取った……



「地図だ…」



『棄てろぉぉぉぉぉぉ!!』



副団長二人の絶叫が砂漠に響き渡た




「メラルーの財宝」 完

Re: リレー小説「メラルーの財宝 - シャオ

2011/01/26 (Wed) 14:52:58
〜♪〜♭〜♪〜

戦場に不釣り合いな澄んだ音色が室内に響き渡る

その時、私のガンランスの一撃を双剣で受け止めていた
黒ずくめの顔に焦りと驚愕の色がにじみ出る


音色の方に目をやれば

朱とも漆黒とも違う
独特の色をした美しい角笛を奏でる玲香さんの姿が飛び込んでくる


その角笛には見覚えがあった
黒ずくめ達がティガレックスを操っていた角笛だ


なるほど

玲香さんの秘策

モンスターを操って黒ずくめを倒す作戦っ!!




戦いながらもその美しい音色に耳を傾ける


まるで心が洗われるようだ…



音色が脳に直接流れ込んでくるような感覚……

意識がホワイトアウトしていく……


遠のく意識と比例するように

身体が熱くなる……


筋肉が熱い……




意識が完全になくなった……


いや


意識だけが身体から切り離された







『ぬをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』


私は私の雄叫びで自我を取り戻した





か…身体が動かせない…




立ち尽くす私に黒ずくめの太刀が迫り来る!


身体が動かせない!

やられる!


刹那


右手に握る深紅のガンランスが横凪一線


迫り来る太刀の刀身を半分にへし折った




『へっ?』

思わず声が漏れる


いや、漏れてない…

私の口からは声は出ていない


そして、右手のブルブムガンランス
左手のデッドウィング

両手を高く挙げ、二振りのガンランスを掲げ


体内の気を一気に放出する


『鬼神化!?』



軽々と二振りのガンランスを操り

舞うように乱舞を黒ずくめに叩き込む


太刀を折られ乱舞をくらい吹き飛ぶ黒ずくめ



鬼神化を解き大剣を構える別の黒ずくめに視線を移し


『どーなってるんだ!身体が勝手に戦ってる!

しかもムチャクチャな戦い方で!』





『私』の混乱を余所に




私は二本のガンランスを突き出し

そのままの体制で大剣を持った黒ずくめへ突進していく




その時、先ほど同様角笛を奏でる玲香さんの姿が視界の隅に写り込んだ


そして、自分の今の状況を理解した


玲香さんが、あの角笛で私の身体を操っているのだ




『おのれ玲香ぁぁ!!後で目薬に塩水入れてやる!!』


ガキンッ!!


悪魔のような思考を激しい金属音が遮る



黒ずくめは、私の突進を大剣を盾に防いでいた


しかし私は突進を止めない
大剣でガードしたままの黒ずくめの背中が壁にぶつかる

「グハッ!」

その衝撃で肺の空気を全て吐き出す

躊躇うことなく
両手のガンランスのトリガーを一気に押し込む

両方の銃身から激しい焔が吹き出す


焔が黒ずくめの顔を照らす


ドゴォォォンッ!


轟音と共に二振りのガンランスの龍撃砲が唸る


盾にしていた大剣は勿論、後ろの壁までも吹き飛ばす

『なにも此処までしなくてもっ!?』



龍撃砲の反動を利用して大きく後ろに飛ぶ私



壁には大きな穴が開いていた



流れるような動作で左手のガンランス「デッドウィング」を

弓を構えていた黒ずくめに投げつけた


シルバーを基調としたガンランスが

銀色の弓矢の如く黒ずくめに吸い込まれる



メキョ


何かが砕ける音と共にデッドウィングのストックの底が
黒ずくめの顔面に食い込んだ



私はその黒ずくめに向かい走り出し


勢いをつけ


顔面から生えたガンランスを

釘を打ち込む要領で





フルスイング!!



マツイもビックリするような
特大のホームランを放つ


打球のように吹き飛ぶ黒ずくめは

別の黒ずくめを巻き込み

床に転がった




「バ……バケモノカ……」



残りの黒ずくめが呟く



『これじゃ化け物だよ……』


その時


「儂の家で何を騒いでおる…」


「オ…オヤカタサマ!!」



『漸く黒幕のご登場か……』



つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝 - シャオ

2011/01/08 (Sat) 15:35:27
私達は苦戦を強いられていた


我々ハンターは戦う事を生業としている


武器を駆使し相手を倒す

命のやり取りも日常的だ

しかし、我々「ハンター」であり

「軍人」とは違う


我々ハンターが戦う相手は「人間」ではなく「モンスター」


獣に刃を向けるのと

人間に刃を向けるのでは


動作は同じでも


根本的に違う



我々は「ハンター」であり
「人殺し」ではないのだ



しかし、今刃を交えている相手は恐らくは後者


「人を殺めた経験」

がある者達なのだろう

さらにメカハンターには「人殺し」云々と言う概念がないのかもしれない



「人を殺めた経験」の差が如実にでていた


皆の攻撃には躊躇いがみえる


「人間同人の命のやり取り」への躊躇いが




「連携を崩さないで!独りになってはダメ!!」


団員に指示をだしながらも

私自身防戦一方になっている



「団長!」

BOTの攻撃を受け流しながら

玲香さんが近寄ってきた


いつも飄々としている玲香さんの顔にも焦りの色を滲ませていた



「団長このままでは、全滅も時間の問題やで?」




「ですね……」


「で、玲香さん」


「はい?」


「どんな秘策があるんですか?」


私の知っている玲香さんは
ただ悲嘆を漏らしに来るようなハンターではない


「……さすがやね」

ニヤリと玲香さんが不適な笑顔をうかべる



「長い付き合いですからw」


「40秒……


40秒奴らの注意を逸らしてもらえませんか?」


この戦況で40秒……



「リュウノテール丼大盛りですよ?」

「ポポのタンスープも付けましょう!」



ニヤリと二人で笑い


玲香さんが懐から何かを取り出すのを視界の隅に捉えながら


私は走り出す



そして、ポーチに手を伸ばし



『太陽拳!!!!』


ありったけの大声で叫ぶ



突然の声に黒ずくめ達が一精に私に視線を送る


同時にあったけの閃光玉を投げる!



薄暗かった室内を複数の擬似太陽が激しく照らした



グアッ!!



閃光により一時的に視力を失った黒ずくめ達の間をくぐり抜け


戦場のど真ん中に躍り出る

私の叫びで閃光玉の使用を察知した団員達は
閃光を防ぎ、


反撃に出ようとしていた



『早く玲香さんの所へ!』


私の声に団員達は全てを察して
一精に玲香さんの所へ駆け寄った






自分に被害が来ない為に……



必死に玲走るコネコさんの背後にBOTが迫る


走って追いつくタイミングではない





仕方なく、愛用のガンランスのシールドをフリスビーの要領で投げつける!


惜しくもコネコさんには当たらなかったが

BOTの首を跳ね飛ばす




「………………




にゃ!ににゃ!!にゃぁぁぁ!!」



突然のショッキング映像に

錯乱状態のコネコさん




BOTとは言え見た目人間だしなぁ……


私もここまでの威力だとは思わなかったけど




「にゃ〜!団長たすかったにゃ!

でも、次は違う助け方でお願いします」



「多分了解です!


それよりコネコさん!」

「にゃ?」


「コネコさんのガンランス貸して下さい!」



「わかりました……大事に扱ってくださいにゃ!」



「心がけますw」





シールドを付けていた左手に
コネコさんから借りたガンランス「デットウィングJIS+2D3B」を構える


ガンランスの二刀流


「さて……」


周りを見回せば

BOTと視力の回復した黒ずくめ達に囲まれている




大きく息を吸い込み…


目の前の一体のBOTとの間合いを詰める!


同時に右手の深紅のガンランスを「ブルブムガンランス」BOTに突き出す!


しかし、BOTはバックステップで切っ先の間合いから逃げる



「甘い!!」


ガンランスの砲身が竜のブレスの如く火を噴く!


零距離での砲撃にBOTが火に包まれる


私は竜撃砲の反動を利用して体をコマのように回転させる


同時に両手のガンランスの砲撃を連射する!



グアッ

グヲッ

にゃー


黒ずくめ達の悲鳴

それを掻き消すように



「団長!!」



玲香さんの声が響く


そして、玲香さんの秘策が発動した



つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - ジム

2010/11/11 (Thu) 22:43:58
メイ「ジムさんっ!?」
コネコ「ジムにゃっ!?ジムにゃが帰ってきたにゃっ」
ジム「大丈夫ですか?団長?」
いまだ倒れている団長にジムを問いかける
シャオ「ええ、なんとか・・・」
ようやくシャオは起き上がりそう答えた
シャオ「それで、ジムさん、この黒ずくめ達は一体・・・?」
シャオは黒ずくめ達から目を逸らさずにジムへ調査結果を聞いた
ジム「この黒ずくめ達は『闇工房組合』の連中です」
シンシア「闇工房組合・・・?」

――闇工房組合・・・
それは密猟の手引きやその他違法・非合法の手段でモンスターの素材を集め、ギルド公認・非公認に関わらず武器や防具を生産している犯罪組織である
違法・非合法の手段として通称『チート』と呼ばれる裏錬金、さらに通称『BOT』と呼ばれるメカ・ハンターによるモンスターの乱獲などがある
さらに密漁は通常のギルドからの報酬金額よりも多くのゼニーが手に入るとして密猟に加担する闇工房組合所属のハンターも決して少なくむしろ増加の一途を辿っている・・・
当然ギルドも闇工房組合の撲滅を掲げているが本部はおろか大規模な支部の位置すら特定できておらずせいぜい小規模な支部から中規模な支部の本の一部しか検挙出来ていないというのが現状らしい・・・

シャオ「それが闇工房組合・・・ですか・・・」
ジム「さらに調査した結果団長達が手に入れた地図は足を洗おうとして地図を持ち出したここの組合員の物のようです」
メイ「そして口封じのためにこいつらが操ったティガレックスに殺された・・・という訳ですか・・・」
シャオ「恐らくそうでしょう・・・しかしっ自分達の仲間すら躊躇いもなく殺すとは許せないっ!」
シャオの言葉で猟団員から闇工房組合への怒りが込み上げる
闇工房組合員「バカナッナゼワレワレノコトヲッ!」
黒ずくめ、もとい闇工房組合員の顔には半ば動揺が伺えた
ジム「お前達が団長達を追い回してくれていたおかげでこっちは楽に調べることが出来たんでねっ礼を言わせてもらうぞっ」
闇工房組合高地支部長「オノレッワレワレノコトヲシラレタカラニハ、ココカライキテカエレルトオモウナッ!」
黒ずくめA、もとい闇工房組合高地支部長は怒りを露にしながら叫んだ
そして・・・
闇工房組合高地支部長「モノドモッコイツラヲシマツシロッ!」
闇工房組合高地支部長の掛け声で他の組合員が猟団員に襲い掛かる
シャオ「さっきはよくも転ばして(?)くれたなっ!お返しだっ!」
シャオは自分で転んだことを敵に責任転嫁し半ば八つ当たり気味でガンランスの先端を向かってくる敵に向けた
闇工房組合員達「ウォォォッシネーーーッ!!」
敵がシャオを目掛けて突撃をしてきたその時
――シュォォーーー・・・ッドゴーーンッ!!
シャオのガンランスの竜撃砲が火を噴き闇工房組合員達の大半をを吹っ飛ばす
闇工房組合員「ウアァァーーッ!」
闇工房組合高地支部長「クッ!オノレコシャクナッ!」
竜撃砲で組合員達の大半を吹っ飛ばしたとはいえまだ敵は残っている
っと、その時Ayameは何かを敵に向かって投げた
Ayame「これでもいかが?♪」
闇工房組合員「ン?ナンダコレハ?・・・ネコジャラシ・・・?」
そう、Ayameが投げたのは猫じゃらしだったっ!
コネコ「フシャーーーーッ!」
コネコは自分の爪?つけ爪?鉤爪?だかを出し闇工房組合員達を引っ掻き回す
――ガリガリッバリバリッザシュッザシュッ!
闇工房組合員「ギャーーッ!タスケテクレーーッ!;;」
組合員達はコネコの乱れ引っ掻き(?)で次々と倒されていった
コネコに猫じゃらしを見せてはいけないという猟団暗黙のルールを応用した見事な作戦であった
闇工房組合高地支部長「オノレーッ!チョウシニノリオッテッ!」
闇工房組合高地支部長は怒りで顔をみるみると真っ赤にさせていく
闇工房組合高地支部長「コウナレバハンターニハ、ハンターダッ!デテコイッコウチシブノハンタータチッ」
闇工房組合高地支部長はそう言うと奥から密猟に加担している密猟ハンター十数人と「BOT」と呼ばれる量産型メカ・ハンターが十数機出現した
冬蛍「こいつらが密猟をしているハンター・・・?」
メイ「そして何やら機械っぽいのがメカ・ハンター・・・?」
密猟ハンターとメカ・ハンターはそれぞれ獲物を構え、そして猟団一同もそれぞれ獲物を構えた
遂に闇工房組合所属のハンターと量産型メカ・ハンターVS猟団員との戦いが始まったっ!

つづくっ!

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - ジム

2010/11/02 (Tue) 19:43:05
宮殿に突入した猟団員一同
そこは不気味なほどに静まり返っていた
ちなみに先ほど襲い掛かってきた黒ずくめ達は縛り上げてゾンビ化したマッスルブラザーズに監視という名の精神攻撃をさせている

シャオ「思ったより静かですね・・・」
シャオはそう言いながら辺りを見回す
Ayame「一見静かですが・・・あちらこちらから気配を感じます」
辺りを警戒しながらAyameはそう言った
そんな2人の言葉を無視するようにリエルは突っ走っていった
リエル「わーいっ一番乗りー♪」
相変わらず一度走り出すと止まらないリエルであった
コネコ「リエルにゃっ迂闊に走ると危ないにゃっ!」
突っ走っていったリエルをコネコが止めようと叫ぶ
しかしっリエルは一度走り出すと止まらなかった
リエルが数メートル走ったときだった
――カチッ
リエルは何かのスイッチを踏んでしまった
ビーッビーッ―――
宮殿中に警報音が響き渡る
Ayame「罠かっ!?」
警報音と共に宮殿のあちらこちらから黒ずくめ達がぞろぞろと出てきた
リエル「あわわっあわわっ!?」
警報音と突然現れた敵に慌てふためくリエル
――カチッ
慌てふためいていたリエルはまた別のスイッチを踏んでしまった
するとスイッチから何かのガスが吹き出てリエルは姿を消してしまった
冬蛍「な・・・っ!?」
シャオ「リエルさんっ!?」
突然姿を消したリエルに動揺を隠せない団員一同
と、その時
リエル「あのー・・・団長・・・」
なんとリエルからシャオへ個人チャットが飛んできた
リエル「すみません、なぜか猟団部屋に戻されてしまいました( TAT)」
どうやら先ほどリエルが浴びたガスは強制送還のスイッチのようだった
とりあえずシャオはリエルの無事を団員一同に伝える
黒ずくめA「ククク・・・マズハ1リキエタナ」
黒ずくめB「オマエタチニハモッタイナイガ、ココヲオマエタチノハカバニシテクレルッ!」
そう言い黒ずくめ達は一斉に獲物を構えた
シャオ「そうは行かないっ折角ここまで来たんだっ!戻されたリエルさんの為にもここで負けるわけには行かないっ!」
そう言いシャオはガンランスを構え、黒ずくめ達に向かっていった
シャオ「行くぞっ!」
黒ずくめC「ク・・・ッ!」
勢いよく向かって行ったシャオ
しかしっ!
――ズルッドテッ!
なんとシャオは何もないところで滑って転んでしまったっ!
猟団員一同「wwwwwww」
黒ずくめ達「・・・・・・・・・・・・・・」
――ヒュゥゥゥゥーー・・・・・
どこからともなく冷たい風が吹いた・・・様な気がした
シャオ「・・・・・・・・・」
勢いよく向かっていったものの転んでしまったためどうすればいいのか分からずかシャオはただそのまま倒れていた
黒ずくめA「・・・ト・・・トリアエズ・・・バカメっワレワレノワナニカカッタナッ!スキアリダッ!カクゴシロッ」
そう言い黒ずくめAは獲物の毒が塗ってある片手剣を抜いた
とりあえず真っ先に我に返った黒ずくめAだったがやはりどこか混乱しているようだ
Ayame「団長っ!?」
シャオが黒ずくめに襲われようとしてるのを見て我に返ったAyameは叫んだ
冬蛍「くっ!だめだっ反応が遅れたっ間に合わないっ!?」
今まさに団長に敵の片手剣が団長に刺さろうとしたその時
―――ギュルルルルルル・・・・・ザシューーッ!
黒ずくめA「グワッ!?」
どこからともなく飛んできたブーメランが黒ずくめAを襲う
そして黒ずくめAをへち倒したブーメランは持ち主の元へと戻っていった
倒れていたシャオを除く猟団員達そして黒ずくめ達はブーメランを投げた者へと注目する
―――ギュルルルル・・・・・パシッ!
ブーメランは持ち主の元へと戻って行った
そして、一同が注目した先にいたのはシャオを猟団部屋の牢屋に閉じ込めていた間に黒ずくめ達の調査に向かわせていたジムの姿だった・・・
――つづく

Re: Re: Re: リレー小説「メラル - シャオ

2010/10/16 (Sat) 16:09:56
『オデたチの…kiんニぐをぉ……



みでくれぇェェ!!』



ゾンビ化したマッスルブラザーズ

予想以上の大活躍。



元々の暑苦しさに、ゾンビ化による不気味さが加わり

黒ずくめ達はもはやパニック状態



泣きながら戦っている者まで居る始末




『タ…タノム!タスケテクレ!!』


先程まで、強気だった小柄な黒ずくめまでも
半泣きで私に助けを求めだした


ふむ、どうしたものか













−遺跡−


シャオを除く一同の目に

数百年前の遺跡と化した街が映り込む



「こんな所に遺跡があるなんて…」


神秘に満ちた美しさに心を奪われながらシンシアが呟く



「おぉ、いかにも!って感じの所ですね!!」

リエルが無邪気に走り出す


「リエルにゃ、走ったらあぶにゃいにゃ!!」


リエルを追うコネコに続くように全員がついて行く




リエルは一度走った止まらないのだ。



リエルがようやく足を止めた


目の前には、宮殿だろうか
ひときわ大きな建物がそびえ立つ


「ハァハァ、リ……リエルさん、ハァ、独りで行ったら危険ですよ」

「あっ、アルさん」


「立派な宮殿ですねぇ」

「ですねぇ」


「ただ立派なだけじゃなく、今も誰か住んでますね…」


大口を開けて宮殿を見上げるリエルとアルルーナの背後から

Ayameが呟く


「そうなんですか?」


「えぇ、この宮殿の入り口の所だけ
草も生えてないし、蜘蛛の巣も張っていません

人が頻繁に出入りしている証拠です。」


「じゃあぁ…」


「えぇ、ココが地図の場所であり
奴らの本拠地で間違いなさそうですね」




「えっ!?地図の場所が判ってるなら
なんで、今更地図を付け狙ったりしたんでしょうか?」


「アルさん、イイ質問です。」


「あっ、もしかして地図に書いてあったレシピ!?」

「リエルさん冴えてますね!

おそらく、その通りでしょう」



「さぁ、みんなが来たら

敵の本拠地に突入ですよ!!」


『はいっ!!』


つづく

Re: Re: リレー小説「メラルーの - シャオ

2010/10/05 (Tue) 13:52:43
高地

ここは最近ギルドが発見したフィールドで

新しい生態系も確認されている


「モグモグ………こんな所に繋がってたんだ………

モグモグ………」



シンシアさん達が置いていってくれている

目印代わりのパンを頬張りつつ
思わず呟く



「しかし、途中に戦闘の後が無かったって事は
みんな順調に進んでいるのかな……」


その問いに答えてくれる声はない


独り言である。



真っ暗な洞窟を独りきりで歩いてきたんだもん!

独り言ぐらいいいぢゃないかっ!!




あっ、ココにもパンが


モグモグ………



目印のパンを巡り野生のエルピと死闘を繰り広げながら進む事暫し







「また洞窟か…………」




パンは断崖に大きく口を開けた洞窟内部に続いている



「暗いの嫌だなぁ……」




とは言え進まない訳にも行かないし



「しょうがない、行きますか……」


ふぅ

と、ため息を一つ突いて



洞窟へ転々と続くパンを口に運び入れる




「ってか、こんな目印置いて先に行くなら
起こしてくれたっていいじゃない!!」


モグモグ…

「あんな死体と一緒に置いていくなんて…」

モグモグ…

「思い出したらまた腹立ってきた!」



モグモグ…


モグモグ…


「やっぱり、激しいお仕置きがひつよ………



ん?」


クンクン


…………。


パンの匂いを嗅いで暫し考え


洞窟の目の前に置いてあった
パンを口に入れるのを止める




そして、ポーチから「閃光玉」を取り出し


洞窟内部へと投げ込む!




閃光が弾け


洞窟内部を眩く照らす!





『グッアッ』


洞窟内部から微かに悲鳴が聞こえる




「当たりだったみたいね♪」



背負ったガンランスを構えながら呟く




今度のは独り言ではなく


洞窟内部に忍んでいた黒づくめ達に向かって






目を押さえながらフラフラと小柄な黒づくめが姿を表す


『ナゼ キヅイタ…』

言うと同時に右手を掲げる


それを合図に姿を見せる数人の黒づくめ達


運良く閃光をかわした連中らしい



「あんなパンが置いてあったら普通気づくわよ」

ガンランスのガードを崩す事無く答える


『?』


「みんなが置いていったパンはね!!」








「私の大嫌いな『古代豆』がタップリ入ったパンだったのよ!!」




『ナ…ナンダトッ!?』


「しかも、隠し味に『焦げ肉』が隠しきれないぐらいに調合されたね!!」




『ソンナパン タベナケレバヨイデハナイカッ!?』




「時々、私の大好物の『蜂蜜パン』が混ざってたのよ………」


『クッ………』

閃光にやられてないはずの黒づくめ達が目頭を押さえる






「後半は『蜂蜜パン』は無かったけど………」





『クッウゥ……』


その場に泣き崩れる黒づくめが数人



『オマエ オレタチノトコロニ コナイカ?』



敵に本気で同情されちゃった……




「折角だけど、それは無理な相談ね」





『ソウカ ナラバ オマエヲタオシテ チズヲウバウ!』



「やれるものなら、やってみなさい!!」



『オマエヒトリデ ナニガデキル!?』




「あら?言ってなかったかしら?




私こう見えても、裁縫は得意なのよ!?」



『サイホウ…?』



小さい頃からハンターに憧れていた私は
毎日のように野山を走り回り

服を破いては、母親に怒られ

そのうち自分で破れた服を直すのが当たり前になり


破れを直したり、千切れたのを縫い合わせるなんて朝飯前なのである


ゴゴッッッッッ!

『俺たちの筋肉を観てくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』



『ナニッ!?』


昨夜、花知流さんに切り刻まれたマッスルブラザーズだって

簡単に縫い合わせる事だってできる!!



時々両方の手が「右手」だったり

片手がなかったりなのはご愛嬌って事で☆




『俺だちの………きんにぐぅヲ………』





…………………………

みんなソンビ化してるし……


接着剤代わりにTocoさんの唾を使ったからかなぁ


つづく!

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - ハカー

2010/10/04 (Mon) 15:14:35
 迎えた決戦日!!!



 みんな、それぞれ出発の準備を済ます


 ガンナーは弾のチェック、剣士は鎧をがっちりと着こんで・・・そして


 花知流さんは刀の血潮を拭いている・・・どうやら昨晩、マッスルブラザーズ
と同じ空間に居ることが耐えられなかったらしい・・・


 玲香さんは調合薬の事で呪文を唱えるようにつぶやきながら丸秘と書かれた書物
を眺めている・・・マッスルブラザーズは手遅れだったが、TOCOさんだけでも元に
戻すっていう口実で、内心は抗体ウイルスを作り、アン○レラ社に売りつけたいそ
うだ・・・


 コネコさんはかぎ爪?つけ爪?自分の爪?定かではないが指先から出ている爪を
研いでいる・・・墓掘人は傍らで引っ掻かれて倒れている・・・猟団内暗黙のルー
ル、猫じゃらしでコネコさんに近づいてはならないを破ってしまい、なすがままに
されていたのである・・・


 「では、行きましょう!」

 シンシアさんの掛け声と共にみんな歩き出す


 




・・・・切られた者と引っ掻かれた者を置いて・・・











 一時間程経ち、一人のガンス使いが置いて行かれた者達の中より目覚める





そう・・・・・・シャオ団長である!
 

 回りの状況を見て、考えること30分・・・





 「みんなに置いてかれたぁあああぁ~~~~!!!」




 くそぅ・・・覚えてろ!!!みんな後でドコノコキノコの世界へ連れてってやる!
 
ん?知らない?ホムペ落書き帳に「キノさんのテーマ」で乗ってるよ?




 考えていてもしょうがないので、進む事にした。
 




 行き先は洞窟内部へ

 ティガレックスを倒し、残された黒服達が逃げて行った場所である。

 ・・・っていうかここじゃないならこれ以上話は進むことができない!


 洞窟内は暗がりで前が見づらかったが、壁に沿って進むことで前に進めた




 ある程度進むと道が二つに分かれている・・・がなぜか進む道は分かった




 ・・・片方の道にパンの切れ端がちょんちょんちょん・・・っと置いてあった為だ



 「結局みんな、私を心配してくれてるんだなぁ・・・モグモグ・・・・
こんな事をしてくれるなら、みんな片膝カックンで許しましょうか・・・
モグモグ・・・」



食べ物に釣られ、置いて行かれた事を忘れたシャオ団長が洞窟を抜けると・・・




そこは高地だった


  
                             続く・・・

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香 小覇

2010/09/26 (Sun) 20:49:54
明日は決戦日という前夜、団長シャオを含むシンシア、Ayame、メイの四人は焚火を囲んでいた。
「それにしても大事になりましたね。」
Ayameの呟きに皆が肯いた。ゆっくりとシンシアが口を開き、皆に語りかける。
「少しここらで整理してみましょう。最初に団長を含めたAyame・メイ・リョウの四人がティガレックスとの交戦中に地図を見つけました。キャラバンで聞き込みをしてる中で、偶然に炙り出しになった地図の秘密を解く鍵を手に入れた後、黒服達と交戦したのですね?」
シャオが肯くと横からAyameが一言、
「団長に毒飯を食べさせたり、楽しかったですね~。」
「やっぱり、あれは嫌がらせだったのですか!」
薄々感じていた事を肯定されて恐々とするシャオ。そんな雰囲気の中シンシアは言葉を続ける。
「まぁ、他にリョウさんが裸族として指名手配されていたりとか、意外な事実もありましたね。団員を集めて出発準備の時に私が副団長になりましたね。」
「その後班分けをして解読に当たってた私達の班が玲香さん所有の液体で隠し文字を見つけています。解読はできませんでしたが。」
Ayameの補足説明に三人は肯くと、更にシンシアは語る。
「出発資金の問題が発覚したり、どたばたはありましたが何とか出発できましたね。」
「そういえば、ryujin・Black・ガンロック75・shige・ヴェノムの五名のマッスル化はどうなったのですか?」
メイの疑問に、シンシアが答える。
「玲香さんが解除する薬を調合しているそうです。先ほどの戦闘でマッスル達は役に立ったのは意外でしたね。・・・・Tocoさんのゾンビ化は解除できそうにないと、言っていましたが。」
「ティガレックスとの戦闘のことですね。しかし、ここまできて尚、謎が残っていますよね。黒服の正体とか、妨害理由とか。コネコさんは人間なのかとか。」
メイの疑問にシンシアは苦笑しながら、
「最後にはともかく、全ては明日にわかる事でしょう。玲香さんあたり何か気付いているのはわかっているのですが。話さないでしょうね。」
と、最後には溜息をついた。メイも苦笑する。
「『おもろくないやん?』ですか。しかし、最大の謎は玲香さんの履歴だと私は、思うのですが?」
メイを含めた三人はしばらく黙っていたが、
「・・・・それこそ考えるのは無駄でしょうね。」
Ayameの結論にメイとシンシアは肯いた。
「明日も早いのでここらで寝ましょう。」
「そうですね。メイさん。私が消しますよ。」
「いいですよ。私がやっておきます。」
囲んでいた焚火の明かりが消え、寒空の下青い月明かりが焚火の後と会話の途中で眠っていたシャオの姿を照らし出した。

つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香 小覇

2010/08/30 (Mon) 23:03:52
我が名はノリギ・ラウ十三世。
偉大なる我が主、シャオ・ユン殿のガンランスである。
現在、我々は、砂漠の中で黒づくめの男達を交戦し、我の大活躍で敵を見事撃退した後である。
「団長、折角持っているのですから・・・・。武器使ってください。」
「え~。シンシアさん。ガンランスなんか使ったら、近づかないといけないじゃないですか。そんな怖いことできません!」
・・・・こほん。我が主の大活躍により・・・・・。
「後、敵味方なく爆弾等を投げるのもよしてほしいにゃ。味方の方が損害でかいにゃ。」
「ヴァノムさんなら気にしなくていいでしょう?」
主よ。それは真理だが、皆からの殺気も感じた方がよいぞ?コネコ殿の爪が光っておるぞ?
「・・・・待て。何か・・・・来るようだ・・・。」
lanza殿が騒動を制すように、呟いた。
「lanzaさん・・・・。何か悪いものでも食べましたか~?」
「何でだよ?!」
リエル殿・・・・。我もそう思う。
「俺クールキャラじゃん?!それっぽく喋ってもいいじゃん?」
「あ~。『クール♪きっとクール♪』みたいなものですかぁ?」
lanza殿がクールかどうかはさておいて、リエル殿、それだと別物になりはせぬか?
「本当に来たようですよ?あれは・・・・ティガレックスですね。」
双眼鏡を見ながら、シンシア殿が警告の言葉を発した。ティガレックスだと?!
「ククク。イマノ、オマエラニ、タオセルカナ。」
黒づくめの男たちの一人が何やら角笛のようなものを吹いていた。
「・・・ふみゅ。どうやら、特定のモンスターを操る特殊な角笛のようやね。」
男の持っていた角笛を奪い、調べてた玲香殿が呟く。
「・・・・ということは?」
「シンシアさんの想像通りやろうね。ティガレックスを使い、あの地図を持っていた集団を襲わせた。何があったのかわからへんが、奪った地図を持ったティガレックスを団長達が倒してしもうた。」
なるほど。それなら、ティガレックスの口に地図があったのか説明出来るであるな。
「・・・・ぇぇと。つまり?どういうことですか?」
「「「・・・・団長・・・・。」」」
主よ。わかっていないのは主だけであるぞ?
「説明は後です。早く迎撃の準備を整えましょう。」
シンシア殿の号令で、皆は一斉に準備に入る。が、先ほどの戦闘で消耗した後では辛い戦いになるであろうな。
「ふっふっふ。こんなこともあろうかと!ウチ特製の『超鬼人薬』。さぁさぁ。皆、飲みぃ。」
ほほう。玲香殿。伊達にあれこれ調合しておらぬな。そんなものを開発しておったとは。最初に、受け取ったToco殿はぐいっと一気飲みし、

倒れた。

「あ、あれ?どないしたん?」
いや。我等が聞きたいのであるが・・・・。
「・・・・玲香さん。あの、瓶のラベルに『腐人薬』と書いてあるのですが・・・・。」
近寄って瓶を確かめていたAyame殿が問いかけると、玲香殿の額に一筋の汗。
「・・・・まちごうた。」
「「「ォイイイイイ?!」」」
玲香殿、全員から総突っ込みを受けておるぞ。
「・・・・ちなみに、この薬はどんな効果なのですか。」
「・・・・ゾンビ化・・・・。」
「ああ。それは昼間なら倒れても仕方な・・・・。はい?」
玲香殿の返答に、ノリツッコミであるか。さすがシンシア殿。
「いやぁ。〇-ウィルスより、劣化がなく即効性の高いのできひんか・・・と言われて、でけたんがそれ。」
「・・・あれこれ聞きたい所ですが、時間がありませんね。」
ティガッレックスが目視できる距離に来ておるな。さて、我の出番である!
「では、最初に私が突っ込みます。」
うむ。主よ。共に行こうぞ!迫りくるティガレックスに向かって主と共に突撃!
ティガレックスの咆哮と共に繰り出された右前の爪を我は華麗に回避!
「あひょん。」
「「「団長~~~~~。」」」
運搬ネコに運ばれながら、遠ざかる声を背に、我は我が主を盾とし、奮闘する事を誓った。
待っておれ!ティガレックス!

つづく

Re: Re: リレー小説「メラルーの - シャオ

2010/08/25 (Wed) 14:22:36
フッンッ!

フッンッ!

フッンッ!

ハァァァ!

フッンッ!!


「暑苦しいぃんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

思わず手近にあった百花サボテンを
マッスルポージングを決めている集団に投げつける


それは手前にいたblackさんの顔面に直撃


「ブベッ!!」

悲鳴と共にblackさんは砂漠を面白い要に転がっていく


そして、何かに取り憑かれたかの要に
再びマッスルポージングの集団に混ざっていった



「団長落ち着いて下さいよ」


「でもアルルーナさん!

猟団酒場を出てから約六時間
ずっと視界の隅で爽やかな笑顔で
フッンッフッンッ言いながらマッスルポージングされてれば

サボテンの一つや二つ投げたくもなりますよ!!」


「まぁ確かに、街中でポージングされてた時は恥ずかしさの余り

『穴が有ったら生き埋めにしてやりたい!!』


って本気で思いましたが……」


あんなもん埋めるな。


アルルーナさんも意外と激しい


「まぁ、二人の気持ちも痛いほど分かりますが

今は作戦行動中ですよ?

落ち着いてください」

と、返り血を顔いっぱいに浴びた

花知流さんが血糊が滴る拳ほどの石を片手に

私たちの仲裁に入る






マッスルブラザーズが一人足りないのは気にしない事にしよう



「いい加減にしなさい!!」

あぅシンシアさんに怒鳴られた

「いくら暑苦しくて、鬱陶しくて、五月蝿くて、恥ずかしくても彼等は仲間なんですよ?!

ましてや、玲香さんの薬の被害者なんですから!


ここはひと思いに、仕留めた方が彼等の為ですよ!!」




シンシアさんも限界だったらしい


ただでさえキツい砂漠の横断


重い荷物を担いで武器と鎧を身に付けた上に



マッスルブラザーズの精神攻撃



普通は耐えられないわなぁ……


「おぉーい!河が見えて来たよぉ!!

河原で一休みしましょー!!」


先頭を歩いていたリエル達が

エリア7にある河を見つけたらしい



「団長……」

シンシアさんが私に目配せをする


「分かってます」



エリア7は、灼熱の砂漠の中で

岩山に囲まれ、大きな河も流れる

砂漠のオアシスとなっている


ココを寝床にしているモンスターも多い


故に


隠れる所に不自由しないエリアであり



待ち伏せに持って来いな場所なのだ


案の定、隠しきれない気配が複数
岩場の影に荷物を下ろし、休憩している私達を囲んでいる




さて、仕掛けられる前に此方から動としますか


私の自慢の深紅のガンランス
「ブルブムガンランス」に弾丸を篭める


それを合図に全員戦闘モード



隠れているのがバレていると判り

姿を表す黒ずくめの皆さん。


「コレガ サイゴノケイコクダ

ホンモノノ チズヲワタセ」



偽物なのもバレたらしい

「あら、意外と賢いんですね!!」


Ayameさんの感想に腹を立てたのか

一気に殺気立つ!!




「コウショウ ケツレ……」


『俺達の筋肉を見てくれぇぇぇ!!!』



新たなギャラリーの匂いに気づき

マッスルブラザーズが地中から沸いて出る


ディアブロスかっ!?



砂漠に亀甲縛りで縛って放置してきたのに……


マッスルブラザーズ侮りが足し!



フッンッ!

ハァァァ!!

フゥッンッ!!



「ナ………ナンナンダコイツラワ!?」


その暑苦しさにたじろぐ黒ずくめ達



その隙を見逃す私達ではない!


玲香、Ayameがボウガンで麻痺弾を撃ち込み

冬蛍、シンシアの弓矢が空を切り

コネコとROOMのガンランスが火を噴く


Toco、キノ、アルルーナの超速射が黒ずくめ達を吹き飛ばし


ランザ、リエル、ヴァルキリー、HARUIの新人チームは
防御に徹しながら粉塵と広域化でサポートをしている


私も小樽爆弾、モンスターの糞、石ころGを敵味方関係なく投げつけていく!





小樽爆弾でヴェノムさんが吹き飛んだのは気づかなかった事にしよっと☆





つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香小覇

2010/08/10 (Tue) 22:54:22
~~猟団酒場 つづき~~

皆の熱気が猟団酒場に渦巻いとるなぁ。借金も完済でけるし、謎も解ける。一挙両得やもんな。・・・・・で、団長。

「なんですか、玲香さん。」

猟団酒場の場面だけ続いて大丈夫なんやろうか?

「何の心配してるのですか?!」

あっはっは。冗談や。・・・・・で、団長。

「・・・・・なんですか。」

出発資金は?

「・・・・・あ。」

忘れとったな・・・・・。しゃぁない。ここは数々の職歴を誇るウチの出番やな。

「「「オオオオッ!!!」」」

皆の期待を背負って出す最初の案は、

『映画化』

これや!

「映画化ですか、何をするのです?」

うみゅ。団長のへっぽこシーンを全部録画して全世界に発信するんや。

「私のっ?!」

監督はウチ。副監督や脚本は希望者を募って、面倒な雑務は団長担当。

「自分醜態を晒す手伝いをしろと?!嫌ですよ。」

嫌なんか。墓の敷地も想定してたのに・・・・。

「・・・・あ、危なかった・・・・。」

団長の冷や汗を無視した第二案はこちら。

『小説化』

これや。

「映画化となにが違うのですか?」

これは、猟団酒場での皆の日常を小説家するんよ。

「はぁ、私たちの・・・・。」

題名は、『猟団酒場の〇存』。

「そこはかとなく、パクリっぽい響きなのですが・・・・。」

・・・・花知流さんと知弦って語感似とるよね?

「それ、パクリですよね?!マニアっぽいパクリですよね!駄目です!」

団長の静止に不満を覚えつつ、打ち出す第三案はこちら。

『薬品販売』

これや!

「「「????」」」

あ。全員。目が「?」になっとる。んっとな、ウチは昔、錬金術師の街に住んどってな。

「へぇ、そういえば裏でよく何か調合してますね。」

うみゅ。専門学校にもちゃんと通って、パン屋を開く腕前になったで?

「何かおかしくないですか?!」

残念ながら、留年記録は二番目やった・・・・。

「何、残念そうな顔してるんですかっ!」

退学になってもうたからな。

「最悪ですねっ!」

で、ウチが作った『フェロモン薬』がこれや。

「「「フェロモン薬?」」」

うみゅ。説明すると、男性を魅力的にする薬やな。言わば『惚れさせる薬』。

「惚れ薬じゃぁ。駄目なんですか?」

・・・・団長。あんな?相手の気持ちを無視して強制的にするんはようないやん?

「まぁ。そうですねぇ。」

自分が魅力的になって、惚れるかどうかは相手次第。これやったらええやん?

「なるほど。これは男女両方に効くのですか?」

うんにゃ。男性と女性では魅力的に感じる部分がちゃうからな。これは男性用や。・・・男性はもてたい願望のためには大枚はたきよるし。

「黒い!」

どうなるかは、実際見てみるとええやろ。5人分しか手持ちがあらへんから・・・・。ryujinさん、Blackさん、ガンロック75さん、shigeさん、ヴェノM・・・・やなかった、ヴェノムさん。試しに飲んでみぃひん?

「・・・・・。」

はよ、飲め。

「「「・・・・ハ、ハイ・・・。」」」

有難う。皆、素直やねぇ。ウチの笑顔の説得が効いたんやな。

「後ろの血糊のついた刀のせいだと思いますが・・・・。」

ん?団長なんぞ言うた?

「・・・・イイエ。ナニモ。」

男五人が一気に中身を飲み干すと共に薬の効果が表れ、五人とも・・・・・

マッチョになった。

あれ?

「玲香さん・・・。これは?」

ふっ、団長愚問やな。

失敗や。

「きっぱり言われても?!うわぁ、服を脱ぎだしましたよ?!」

あ~。どうやら『筋肉美の自分を見せつけたい薬』になっとるみたいやねぇ~。

「売れませんよね。これ。」

そやね。売れへんね。

「じゃぁ、出発資金どうしましょうか・・・・。」

ああ、同盟に掛け合って既に集めとるよ?

「・・・・え?じゃぁ、今までのは・・・・?」

さぁ、楽しんだし、準備資金はこれや。皆、用意しぃ。

つづく

Re: Re: リレー小説「メラルーの - シャオ

2010/08/05 (Thu) 15:14:16
〜猟団酒場〜

Ayameさんと、ギルドに顔を出し戻った私たちを

酒樽が頭に刺さった物体が出迎えてくれた


「なんじゃこりゃ………」

足でツツクように蹴飛ばすと



『……も………もっと強く蹴って………』






見なかった事にしよう………


私達がギルドに肉を納めていている間に何があったんだろう



「あっ、団長!?牢屋からでちゃったんですか?」



でちゃった って………


「ダメですよ、玲香さん!例え嘘でも心配した振りぐらいしてあげにゃきゃ団長が可哀想ニャ!」



玲香に、コネコ………


後で、お前らの「リップクリーム」を「スティック糊」に変えてやる………




カランカラン♪


悪魔のような仕返しに思いふけっていると

猟団酒場のドアのベルが鳴る


振り向けば、シンシアさんのPT帰ってきたらしい



『ただいまー』


「あっ、シンシアさん!いいところに帰ってきたにゃ!」


「どうかしたんですか?」


「実はヴェノムさんが、斯く斯く然々。」



なるほど、それで樽が刺さってるのか



シンシアさんは少し考え

「ラヴィエンテは諦めましょう。
我々の手に負えるモンスターではありません

それに人数も足りてませんし」


「えっ、でも同盟の人達に手伝ってもらえば…………」


「そして、この事件に巻き込みますか?」



「あっ………」


確かに、地図(偽物だけど)は黒ずくめ達の手に渡った。

しかし、我々を監視していないとも限らない



それよりも


これ以上登場人物を増やすのは
勘弁してほしい。


「金策は後で、もう一度考えましょう。」


猟団部屋の空気が一気に重くなる



「あの、シンシアさ……」

「さぁ、暗い顔してても良いことなんて起きへんで!

これでも食べて元気出さんと!!」


私の呼びかけを遮るように
玲香さんと給仕ネコ達が、次々に料理を運んでくる



『おぉぉぉぉ!!』

「いっぱい食べや〜♪」


『いっただきまぁ〜す!』



ガツガツガツガツッ


ムシャムシャムシャムシャ

「そーいえば、団長」


ガツガツガツガツ

「ふぉぁい?」


「さっき、私に話し掛けませんでしたか?」


ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ


「ふゃい、ふぁなあしくあまふぃは」


「リスみたいに口に頬張ったまま話さないでださい


話すか、食べるか、どっちかにしてください」





「…………………」


ガツガツガツガツガツガツガツガツ

ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ


ゴックン


「玲香さん、鶏肉のラージャンソースお代わり!!

こらっ!ガンロック!!そのササミフライは私のだっ!!」


ガツガツガツガツガツガツガツガツ
ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ




「私が間違ってました。訂正します。


『食べるのを止めて、話しを続けて下さい。』」


シンシアさんも意外と我が儘だなぁ


モシャモシャモシャモシャ

ゴックン


「えっと、ですね



ゲップッ


おっと失礼。


先程Ayameさんと、ギルドに行った時に
私が牢屋に入ってた時の事を色々伺って

私なりに整理したんで聞いてもらえますか?」



「おぉ、珍しく頭を使ったんですね!?」



「冬蛍君、うるさいよ?」

爽やかな笑顔と共に、手元にあった魚の頭を投げつける


「……聞かせてください。」


「まず、地図ですが

古竜種の素材を扱う行商ネコが関係している。

地図になにか文字が書かれている。


その文字は、何かのレシピっぽい。


そして、その地図を北部訛りの黒ずくめ集団が狙っている。


しかも、その直後から金策クエストが何者かに占領。
もしくは妨害されて受注できない。


って、ここまであってます?」


「そのとおりです」

出来の悪い子を教える教師のようにシンシアさんは頷いた




「で、思ったんですがね


その文字が何かのレシピなら


なにかの「秘薬」じゃないかと思うんですよ


古竜種の素材を使った高価な薬がある。って聴いたことありますし


もし違っても、古竜種の素材が絡んでいる可能性は高いと思うんですよ!」



「つまり、地図の謎を解いて
宝を手に入れれば借金が返済できる。と」



「はい!その可能性は高いと思います!!」




「そうですね、クエストが受注出来ない以上

それしか手はないようですね




では、準備が出来次第出発しましょう!」




『おうっ!!』



つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香 小覇

2010/08/01 (Sun) 13:14:18
~~~猟団酒場~~~

チーンポクポクポク

チーンポクポクポク

実際に音が鳴っとるわけやないが、酒場はそんな雰囲気に包まれとった。

「どうする・・・。」「どうします?」「何かないかなぁ。」

そんな呟きがさっきからあちこちで上がっては消える。

「何か玲香さんは解決策は浮かびませんにゃ?」

猟団ネコ・・・・やない、コネコさんが聞いてくるも、ウチも肩を竦めるしかできひん。

「まさか、金策用のクエストが全部とられてるなんてにゃ~。」

うみゅ。説明しよう。

ハンターは無暗にモンスターを狩ってきて金銭に変えることはできないのである。ハンター組合に所属し、そこからの依頼によって動く。だからこそ。希少性のある素材は絶滅せずに済むし、値段も適正に保たれているのである。だが、クエストがなければお金も稼げないのである。

以上。説明終了。

「玲香さん。何、虚空に向かって力説してるにゃ?」

こういう場面でのお約束を実行しとるんよ。

「??まぁ、いいけれどにゃぁ。それにしてもどうしようかにゃ・・・・。」

不安そうにネコ耳を伏せながら、呟くコネコさん。・・・・この人、ほんまに人間なんやろうか・・・・。

カランカラン

猟団酒場に来客の鐘が鳴り響く。クエストを探しに行っていた最後の組みやね。

「「「「ただいま戻りました。」」」」

明るい雰囲気でヴェノム・lanza・HARUI・ガンロック75のパーティが、帰ってきはった。何ぞ、いいものん見つけたん?

「いいのがありましたよ。これなら一攫千金間違いなしです。」

自信満々にクエスト依頼書をコネコさんに渡すヴェノムさん。ふみゅ。他の三人があまり慣れていないのを考慮して組ませたんは正解やったかもね。祝い酒の準備やな。

「え~と。確かにこれだと、一気に借金の帳消しとクエストの買い出し資金もできるにゃ。」

「そうでしょう。そうでしょう。」

コネコさんとヴェノムさんがクエストの確認をしとる間に、ウチは素早く飲み物を配った。酒場には、当初の暗い雰囲気ではなく、期待感に溢れてとる。

「下に”対象モンスター:ラヴィエンテ”、”特別依頼参加人数:32人"。これも間違いないにゃ。」

「間違いないですよ。」

酒場の雰囲気がさっきとはがらっと変わったのにも気付かず、胸を張るヴェノムさん。あ、他の三人はちっとこっちに来とき。

「「「あほかぁっぁぁぁっぁあ。」」」

事情の分かっている全員の突っ込みと共に酒入りのコップがヴェノムさんに投げつけられる。

「うぉ。ふぉぅ。エクスタシーー。」

意味の分からない笑みと叫びをあげながら、ヴェノムさんは膝から崩れていく。自業自得やな。・・・・あの笑みの意味は、ウチの頭が理解を拒否するんよ・・・・。

説明しよう。

ラヴィエンテはむっちゃ強いのである。ほんまに強いのである。ついでに、現在の猟団員数は二十数名。参加人数も足りてないのである。

以上。説明終了。


「まぁ、これしかないようだし。・・・・参加人数の確保どうしようかにゃ・・・。」

最近、増えてきたとはいえ、32人には届いてへんからねぇ。そや、コネコさん。同盟から人数借りてきたらどない?

「あ~。なるほど。後で、シンシアさんと相談してみるにゃ。」

うみゅ。団長と相談しないあたり、さすがにわかっとるね。

「・・・・ぁぁ。もっと、しげ・・・。」

そういえば、向こうはどないなっとるかなぁ。ちゃんと計画通りに奪われたんやろうか。

「うひょ。うふ。うぅ。」

”ラヴィエンテ”と”地図”の心配をしつつ、ウチは止めをさすべく、理解不能の物体に酒樽を投げつけた。

つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - Ayame

2010/07/28 (Wed) 23:39:03
ほとんどの団員が金策に向かってから数日が経とうとしていた...

シャオ「え~と、Ayameさん、そろそろ出してくれないかな~」
Ayame「・・・」
シャオ「Ayameさ~ん(T-T)」
Ayame「私?包帯1号ですが何か? (--#)」


Ayameは結構根に持つタイプであった


シャオ「謝ります、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
シャオ「なんでも手伝いますから、せめて牢から出してください~」
Ayame「分かりました、出ていいですよ」
シャオ「え?」

Ayame「シンシアさんからも、反省したら出すように言われてますしね」
シャオ「すんなり出してもらえるとなると、かえって不気味なんですが..」
Ayame「じゃあ牢に戻りますか?」
シャオ「すみません、調子に乗ってました」

Ayame「団長の請求書をなんとかするために、みんな黄色いフダのクエストに
   行っています。せめて牢に入って反省くらいしてもらわないと、示しが
   つきませんからね」
Ayame「でも、この不始末はやはり団長がつけないといけませんから、みんな
   がクエストに行っている間に解決してしまいましょう」
シャオ「やっと汚名をそそげるんですね!」
花知流、kinokom「その手伝いのために、私たちは残っていたんですよ」
シャオ「みんな...」

Ayame「では行きましょうか」
シャオ「行くって...どこに?」
Ayame「敵襲があった辺りにもう一度行きます。リターンマッチです!」
シャオ「それじゃ、相手の思うつぼじゃないですか!」
Ayame「実はシンシアさんの部隊が既に現地に潜んでいます。こちらが隙を見
   せて敵を誘い出し、内と外から挟み撃ちにするという手筈なんですよ」
シャオ「おお、それならなんとかなりそうですね」
花知流「でも、多分団長が狙われると思いますので、囮頑張ってくださいね」
シャオ「・・・」
Ayame「汚名を雪げるチャンスなんですから、喜びましょうね」


団部屋を出た4人
早速数人の尾行がついていることに気付いたが、気づいていないフリをしなが
ら地図片手に襲撃に遭った町はずれまでやってきたところ、計画通りに6人の
男に囲まれることに...


小柄の男「コンドコソ、ソノチズヲワタセ!」
シャオ「ふふふ、奪えるものなら奪ってみなさいな!」
ノッポの男「ヤッチマエ!」

黒ずくめの男たちもハンターだろうか、前回爆弾で怯んだ事に学び、ガード可
能な片手剣で武装している
4人の攻撃を素早くかわしながら、次々に攻撃を繰り出してくる

kinokom「団長、狙われてます。ガードに専念してください!」
シャオ「シンシアさん、早く....」

だが、シンシア隊は一向に現れず、まずAyameが盾コンボで吹っ飛んだ
続いて花知流、kinokomも跳ね飛ばされた

シャオ「ちょ、ちょっと話が違う...」


その瞬間、激しい閃光が辺りを襲うと同時に黒ずくめの男たちは姿を消していた
が、シャオの懐からは地図が奪われていた...

なんとか団部屋に戻ってきた4人だったが、シャオの怒りは収まらない


シャオ「Ayameさん、さっきの話とずいぶん違うじゃないの!」
Ayame「いえ、実はこれが本当の計画だったんです」
シャオ「どういうこと?」
Ayame「さっき奪われた地図ですが、実はニセモノです」
シャオ「ニセモノ?」
Ayame「あぶり出し前の地図に、暗号分は半分だけそのまま、あとは適当な文
   を加えています。団長が牢にいる間にニセモノの地図を作製しました」
シャオ「???」
Ayame「ニセモノを敵につかませて暗号を半分だけ解いてもらおうという作戦
   です」
シャオ「なんと!」
花知流「さっき、シンシア隊が助けに来ませんでしたが、実は現地にはちゃん
   といたんですよ」
シャオ「じゃあ、なんで助けに来なかったの?」
花知流「団長を除く私たち3人は程よく手を抜いて戦っていましたので、自分
   の命はなんとか守れる状況でしたので、団長の命の危機だけ助けに入る
   予定でした」
kinokom「さすが団長、見事に地図だけ奪われてくれました。グッジョブです」

Ayame「新メンバーのリエルさん、せぶんさん、blackさんは面が割れてません
   ので、黒ずくめ達を尾行してもらっています。そのうち彼らの正体が掴
   めるでしょうから、楽しみに待っていましょう」
シャオ「お前ら、騙したな~~~」
花知流「団長が張り切るとロクなことないじゃないですか~」
Ayame「団長がまんまとミスってくれたおかげで、追われる立場から追う立場
   になれましたよ。こういうのは芝居だと上手く行きませんからね~」
花知流「連中がこちらの命に興味が無かったのが良かったですね」
Ayame「本当に、見事なまでに計算通り奪われてくれましたねw」
シャオ「・・・・」


腑に落ちない団長を尻目に、暗号解読は一歩前進したようだった
だが、その頃金策メンバー達はあるピンチに直面していた....


つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 花知流

2010/07/26 (Mon) 23:58:58
団長「えっと………シンシアさんこれは?」

地下牢に押し込まれた団長の前には大量の生肉、薬草、アオキノコetc

シンシア「私達はこれから金策に行ってくるので団長は帰ってくるまでにこれらを焼いたり調合したりしててください」

団長「えっ!?…私も金策のほうが」

シンシア「団長が外に出たらまた請求書が増えそうなのでおとなしくしててくださいね」

そう言い残して牢から出るシンシアさん

ガチャッ

団長「シンシアさん!?何で鍵を閉めるんでしょうか?」

シンシア「団長が逃げない為ですよ。当たり前じゃないですか」

団長「そんなぁ・・・」

シンシア「では、頑張ってくださいね^^」

一人残された団長はなにかブツブツ言いながら調合作業に取り掛かるのだった。



シンシア「さて、 皆さん先程言ったことに追加でお願いがあります」

全員(団長を除く)『はい?』

シンシア「Ayameさんの班は団長の監視と護衛もお願いします」

Ayame班『了解です!』

シンシア「多分、奴等は団長を優先して狙うと思うので用心してくださいね
。…まぁあそこなら簡単に見つかることは無いと思いますが」

シンシア「メイさんの班は済みませんが団長抜きでお願いします」

メイ「了解です!…そのほうが早く済むかも?」

シンシア「残りの皆さんは追加で金策をお願いします」

 『了解です!!』

シンシア「では皆さん気をつけて行ってきてください」

シンシアさんの掛け声を切っ掛けに全員それぞれの作業に取り掛かるのだった。

・・・地下からはしばらくの間、肉の焼ける音と団長のつぶやきが続き、怯えたしょうが焼きが団長を避ける様になったという・・・

つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香 小覇

2010/07/22 (Thu) 00:00:20
さて、地図の解読に加わる前に皆に食事と酒を配らないとあかんな。戦の前に腹ごしらえするんは何処の場所でも場所でも共通のはずや。

黄金芋酒を熟成させた「サツマ」

ウォーミル麦を使った「びっくりラスク」

カジキマグロと銀シャリ草等の「ギニシスリ」

様々な飲み物や食べ物を配っていく。賑やかな猟団酒場も久しぶりやな~。

「あの~。玲香さん?私のご飯・・・・紙の束なのですが・・・・。」

団長が何か言っていたような気もするが、ウチは気にしないことにして、解読作業に加わることにした。

「それにして世界地図と分かっただけで後は何もわかりませんね。」

Ayameさんは、真剣に地図を見ながら、食事をしとる。・・・・いつも思うんやが、この体のどこに入るんやろう・・・・。

「・・・・・あぶり・・・・・印・・・・消えない・・・・。」

冬蛍さんはなにやら、地図を見ながら食事にも手を付けずぶつぶつ呟いとる。ふみゅ。あぶり・印・消えないならあれやろうな。

「玲香さん。申し訳ないのですが・・・・って何してるんですか?」

何しとるって・・・・。冬蛍さんの呟きから推測して準備をやな。

「・・・・何の準備ですか?」

焼き鏝♪

「「使うかぁっぁぁっぁぁ!!!!」」

をを。見事なハモリ突っ込みやな。

「そうじゃなくて!この間話してくれた、東方にある特殊な液のことですよ!」

ああ。あれか。ロックラックよりさらに東の方にある液が入った瓶を取り出すと地図に薄く塗った。

「後は、暫く待てばいいのですね?」

うみゅ。前に話した通り、暫く待って月明かりに照らせばええよ。もし、冬蛍さんの予想通りなら、隠された印が浮かぶかもしれへんな。

「すみませんが、玲香さん。」

なんや?シンシアさん。

「買い出しの方々が、猟団資金か無いとおっしゃっているのですが、何か知りませんか?」

あ~。団長の目の前の紙の束が原因や。

「は?!私の目の前の?」

団長。何驚いとるんよ。よう、見てみぃ。

「はぁ・・・。『請求書』・『請求書』・『請求書』・・・・・・。これ、全部請求書ですか?!」

うみゅ。あちこち見境なく街中で砲撃しららしいいやん。ガンランスで。

「・・・・いや・・・・。まぁ・・・・・・。」

モンスターも怯むほどの砲撃。周りに被害でぇへんはずあらへんなぁ。んで、猟団に来た請求書全部がそれや。

「・・・・・ということは・・・。猟団資金は・・・・。」

シンシアさんの思っとる通りやな。消えた。むしろ、借金があるで?

「・・・・・・・・・・・。」

黙ったシンシアさんが、指を鳴らすと団長の周りに三人が降り立った。

「我等が愛すべき団長を、ご案内して差し上げなさい。」

「シンシアさん?!丁寧口調が怖っ・・・・・。っというか、私を何処・・・・。いやぁぁっぁぁぁ。」

合掌。噂に聞く、猟団地下牢行きやろか?何にせよ、出発資金どないするんやろうなぁ?

つづく

Re: Re: Re: リレー小説「メラル - シャオ

2010/07/19 (Mon) 12:10:25
「………と、言うのがこれまでの経緯です。」

猟団部屋に集まった団員の顔を見ながら

この地図を見つけてからの出来事を簡単に説明した

「団長〜質問!」

「はい、コネコさん何でしょう?」


「そこの包帯の塊はなんですか?」


「『不幸な事故』に合った、Ayameさんとメイさんの成れの果てです。」



「『不幸な事故』って……団長の竜撃砲…………」



「Ayam………

包帯一号うるさいよ?」



「包帯一号って…………シクシク」



包帯で分からないが、どいやら泣いているらしい


「あと、リョウさんの姿が見えないみたいですけど?


やっぱり、団長が?」



「コラ コネコ!人を何だと思ってる



リョウさんは、駆けつけた警備兵を見たとたんに


『俺は自由だ!裸俗は何にも縛られない!!』

って、叫びながら逃げいってしまいました」



『はぁ?!』


団員一同綺麗にハモったなぁ………



「なんだか、全裸でウロウロしてたのちょくちょく見つかってて

指名手配されてたみたいです」



『なるほど、やっぱり……』


また、綺麗にハモったなぁ


私の説明に団員一同、何の疑いもなく
心から納得した様子



「そんな訳で、リョウさんの後釜の副団長を……




シンシアさん


頼めますか?」




「分かりました。
私で良ければお引き受けいたします」



一同の拍手と共に、新副団長シンシアさんは立ち上がり



「早速ですが、団長」


「なんでしょ?」


「団長は、黒ずくめに襲われて

警備兵達と交流を深めた後
真っ直ぐこの猟団部屋へ?」



「勿論です!寄り道なんてしてないですよ?」



シンシアさんは、コメカミを抑えながら、渋い顔


「と言うことは、

彼らをこの猟団部屋に案内した。

って、事ですね?」




「へっ?」


「黒ずくめ達が団長を尾行してる危険性を考えなかったんですか?」












「あっ…………………」


「軽率すぎです……

今頃気づいても、手遅れですよ


猟団部屋を直接襲う。

なんて大胆な事はしないと思いますが


ココに居る人間は関係者として、彼らに認知されたでしょう。」



「つまり、みんな黒ずくめ達に襲われる可能性がある。
って事ですか?」


「はい、ROOMさんその通りです。



ですので、これからは


絶対に単独行動はしないように!」



『はいっ!』



「どんな時も最低でもスリーマンセル。


クエストや、買い出し以外は

全員猟団部屋に戦闘用装備で待機。」




『はいっ!!』


「冬蛍さん、Ayameさん、あと玲香さんも

地図の解読を手伝ってください」



『了解です!』


「メイさん、ROOMさん、コネコさんは団長を連れて

ギルドの資料室から、北部の詳しい地図と行商の関係資料を借りてきてください。」


『はい!』


「残りの皆さんは、武器弾薬。アイテム類の在庫確認と補助。

念のため食料の確保をお願いします」






流石、猟団1の才女と名高いシンシアさん

見事なまでの名指揮官っぷり

猟団が一つに纏まってる!


ん?



すると、団長である私の立場は?

ま……まずい……


なとかせねば……




ここは、団長らしい所をみせつけねば!!



「みんな聞いて!!」




突然の大声に

全員が準備の手を止めて、私の真剣な顔に驚きながら

私の言葉を待った


一呼吸置き

厳しい口調で団員に告げる




「くれぐれも軽率な行動は慎むように!!」







『お前が言うなぁぁぁぁぁ!!!!』




つづく。

Re: Re: リレー小説「メラルーの - シャオ

2010/07/08 (Thu) 11:51:54

「せーの GO!!」


リョウさんのかけ声と同時に私達は一斉に走り出した




私達を付け狙うって事は

やはり、この地図が目当てなのだろう


って、事は

この地図の事を知っている可能性が高い。



そして、地図の内容も……



手っ取り早いのは、連中をとっ捕まえて吐かせるのが一番なのだか


いかんせん、私はか弱い乙女。


ましてや、猟団長様である


そんな野蛮な事は下っ端の三人が…………







って、居ないし!!!!



置いて行かれた……





おのれアイツら……

あとで、枕の中に亀虫詰め込んでやる







っと、囲まれたか………




まったく、このガンランスって武器は重くて行けない



私の前に一人の黒ずくめの男か現れた


小柄だが、がっちりとした体格

おそらく、ハンターか


あるいは……

他に姿は見えない

しかし、気配は複数


1……2……3、4…

6人か




『ソノ チズヲ オイテイケ…』


『サモナイト……』


かすれた声で小柄な黒ずくめが話す

訛りがキツい

北部の人間かな?



「さもないと?」



『コロス…』


「それは、困った

私は帰って、団員達にお仕置きをしなきゃならないの

特にあの三人に。」




『ナラ チズヲ ワタセ』




「それも却下。これは私が拾ったんだもの」



『ナラ シネ。』




言うと同時に膨らむ6つの殺気。



目の前の小柄な男が飛ぶ

少しずつタイミングをずらし
他の気配達も、私に飛びかかってくる


避けられる間合いではない

が、

私は懐から、「大樽爆弾G」を取り出し

足元に設置

その場にしゃがみ込む



慌てたのは黒ずくめ達


爆発すれば、自分達も被害を受けるし


なにより、爆発騒ぎで人が集まり

必要以上に人目に付いてしまう



慌てて、再び私から距離を取って囲む黒ずくめ


私も再び立ち上がり

黒ずくめに、小さな樽を投げつける



反射的にソレを撃ち落とす黒ずくめの一人



小さな爆発と共に痺れ粉を撒き散らす



撃ち落とした一人と、近くに居たもう一人が

ものの見事に粉を浴び


その場に倒れ込む


それを見た黒ずくめ達が

腰のナイフを抜く


刃渡りはハンターナイフ程たが

刀身の光の反射がおかしい


恐らく、毒が塗ってあるのだろう


「これは少しばかりピンチかな?」

さっき食べたモツ鍋のお陰で少しは良くなったが

毒飯弁当の影響で、力が半分ぐらいしかでない

困ったな……



その時


『プベラッ!!』

愉快な悲鳴と共に黒ずくめの一人がすっ飛ぶ



『ペギャッ!!』

さらにもう一人




『チッ』


舌打ちしつつ、大きく後ろに飛ぶ
小柄な黒ずくめ

着地と同時に何かを私と反対に投げつける


投げナイフ!?

その先には



Ayameさん!?

しかし、リロード中で動けない!



しかし、投げナイフはAyameさんに届く事なく


Ayameをかばう形で構えた
メイさんの大剣に突き刺さる

その後ろから麻痺弾を打ち出すAyameさん

その脇で、強化旋律をリョウさんが奏でる


最高のタイミングで最高の仲間が助けに来てくれた!!


「団長の敵ぃぃぃ!!」

いやいや、Ayameさん死んでないからっ!?


「団長はともかく、地図ぅぅぅ!!」

メイさん…………


「はっはっは!今日から俺が団長だぁ!」




訂正しよう



「最高の仲間」ではなく


「真の敵」 が現れたようだ




私の怒りの鬼神化に気づいた黒ずくめは


見事なまでの引き際を見せ


その場から姿を消した






「あっ、団長!?無事でしたか!?」

「心配しましたよ!(地図を)」

「チッ


無事でヨカッタ」





「……………………か?」






「ん?団長よく聞こえない」




「なんて言ったんですか?」





「言い残す事はそれだけか?と言ったんだぁぁぁ!



おまいら、消し炭にしてやるぅぅぅう!!」




「ぬをっ!?団長なご乱心だあぁぁ!?」




警備兵に止められるまで
ドンドルマ広場に三人の悲鳴が響き渡った





つづく


Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - Ayame

2010/07/07 (Wed) 22:16:44

~パローネキャラバン~

メゼポルタの端に彼らの拠点はある。
彼らは常によりよい土地を求め、また開拓をするため、ハンターに様々な依頼を行っている。

4人は地図の情報を求め、カシラのキエルを訪ねていた。

リョウ「カシラ~、久しぶり~」
キエル「4人とも久しぶりじゃない。一人は気絶しているみたいだけど...」
リョウ「団長はいつものことですからw」
キエル「それはそうだけど、何か用かい?」
リョウ「うん、今日はちょっと聞きたいことがあって来たんだけど、これを見てくれるかい?」
キエル「どれどれ....うおっ」

キエル「これは...カ○コンが黙ってないだろ....」
メイ「ん?カプ○ン?」
キエル「あ、今のは独り言ね」

キエル「メラルーの行商が古龍種の素材を売り歩いているって書いてあるけど...」
リョウ「そうなんだ。だけど、その地図に心当たりが無くてね」
キエル「ん~、私も見覚えがないなあ...おーい、オリオールちょっとこっちこい!」
オリオール「ういっす、なんだ~い?」
キエル「この地図に見覚えあるか?」
オリオール「無いね、でも不思議と知っているような気もするな」
キエル「そうなんだよね、なんでだろう...」

シャオ「う~ん」
キエル「ようやく目が覚めたようだね、団長さん」
シャオ「私は一体....あっ、こらお前ら!」
キエル「こらこら、ここで喧嘩は止めておくれよ、そうだ!ちょうど鍋ができたところなんだ。一杯食べて考えようじゃないか」
メイ「お、モツ鍋ですね!」
キエル「ドスファンゴのモツを味噌でしっかりと煮込んだキャラバン名物だぞ、どんどん食べてくれよ」
リョウ、メイ、シャオ「うま~い!!」

Ayame「うーん」
キエル「Ayameも悩んでないで食べなさいな」
Ayame「何か分かりそうな感じなんですよ、それが引っかかっててね...」
キエル「腹が減っては狩りができないってヤツだよ、さあ座った座った」

キエルはたき火の前に椅子を用意し、地図を眺めているAyameを無理やり座らせたのであった。

Ayame「あ、本当に旨いなコレ。ねぎの苦みが味噌の風味とほどよくマッチして、それでいて....」
キエル「ええい、黙って食べな!あと、地図見ながら食べるな!」
Ayame「ん?」
Ayame「んん?」
Ayame「あっ~!」

リョウ、メイ、シャオ「どうした?」
Ayame「こ、これを見て....」

リョウがAyameから受け取った地図を見たところ、先程とは別の地図になっていた。

リョウ「これはどういう事?」
Ayame「たぶん、たき火の近くで見ていたので、あぶり出しになったのかと」
リョウ「あぶり出しか!そこまでは気付かなかった!」

キエル「どれどれ、見せてごらん」
キエル「ふーむ、これはこの世界の地図だね、メゼポルタはここら辺だね」
メイ「地図を入手したのは砂漠なんです」
キエル「なるほど、砂漠にも行商ルートがあるみたいだね、アイルーの住みか辺りだろうか」
シャオ「そこで討伐したティガの口に挟まっていたんです」
Ayame「行商を探してたハンターがティガに食われたために口に挟まっていたのかも」
Ayame「私はてっきり、団長がネタを仕込んでいるんだと疑ってましたよ」
リョウ、メイ「私も半分そう思ってました」
シャオ「・・・」

シャオ「さて、そうと分かれば、団員を召集して行商を追跡しましょうか」
リョウ「@here」
シャオ「ん?リョウさん、何それ?」
リョウ「よく分かんないけど、みんなが集まるおまじないみたいですよw」
Ayame「とりあえず、団部屋に戻って作戦会議ですね」

シャオ、リョウ、メイ、Ayame「カシラ、ご協力ありがとう~」
キエル「困ったらまたおいでよ、旨い飯を用意しておくからさ!」


団部屋に向かう道中でリョウが何かに気付いた...


リョウ「まずいな、つけられている...」
シャオ、メイ、Ayame「えっ!」
リョウ「5人、いや6人か、それ以上いるかもしれん」
Ayame「街中で堂々と聞きこみしちゃったのがまずかったか...」
リョウ「今にして思えばそうだね、どうする戦う?」
Ayame「相手の戦力も分からないし、まずは逃げましょう」
リョウ「よし、じゃあ俺が合図したら一斉にダッシュでいいね」
シャオ、メイ、Ayame「OK!」
リョウ「せーの、GO!」


全速力で逃げる4人。
だが、団部屋に戻ったときに団長の姿は無かった...
そういえば、団長はガンランス装備だった気がする...


つづく!

ReRe: リレー小説「メラルーの財宝」 - ジム

2010/07/06 (Tue) 21:11:30
酒場を後にしてキャラバンへとたどり着いた3人+α
今日もキャラバンでは様々な物が売られ、そして、それを買いに来るハンターや町民達で賑わっていた

Ayame「今日も今日とてここは賑やかですねー」

辺りを見渡しながらAyameはそう呟く

リョウ「本当ですね、こんなに人がいればこの地図の事をを知っている人がいるかもしれませんね^^」

Ayameの呟きにそう答えるリョウ

メイ「でも、こんなに人がいたのでは聞き込みだけで一苦労ですね^^;ここは手分けして聞き込みをしていきませんか?」

リョウ「そうですね、では手分けして聞いて回ってみましょう^^」

メイの提案にリョウは同意し手分けして探そうとしたとき・・・

引き摺られた人「・・・をい」

引き摺っていた3人『ん?』

突然下のほうから声が聞こえてきたので3人が振り返ってみるとそこには引き摺られてボロボロになった半ば涙目の団長がそこにいた

Ayame「あ、団長いたんですか?というか、いつまで引き摺られていたんですか?w道理で何か重いと思えば・・・w」

メイ「そうですよ、団長、いるならいるって言ってくれないと引き摺っていたAyameさんが大変だったじゃありませんかっ!」

団長「お・・・お前ら私を散々引き摺っておいて・・・っ(つдT)」

2人の無慈悲の言葉に対して団長が半泣きで訴えようとしたとき・・・

リョウ「まぁまぁ、3人とも、とりあえずはみんなで手分けして聞き込みをするということで^^集合場所はここにしましょう。団長もいつまでもそこで転がっていると通行の邪魔になりますから、早く立って聞き込みをしてくださいね」

団長「・・・orz」

リョウのトドメ(?)の一言で完全に落ち込む団長。そんな団長をスルーして3人は聞き込みへと向かった

団長「ちょっ・・っ!それヒドくないっ!?Σ(゚д゚ )」

団長は抗議の声を上げるも・・・答える者は誰もいなかった・・・




聞き込みを始めてどれくらいが経っただろうか?数十分?いや、数時間かもしれない
聞き込みを終えた4人が集まった

団長「何か分かりましたか?」

3人とも『・・・』

団長の問いに3人とも首を横に振る

メイ「団長のほうはどうでした?」

団長「わたしのほうもさっぱり・・・」

メイの問いに団長も残念そうに答えた・・・

Ayame「そうだっ団長、キャラバンのカシラに聞いてみてはいかがでしょうかっ!?ひょっとしたら何か知ってるかも・・・っ!」

Ayameの提案に『おぉーっ』と喜びの声を上げる一同

リョウ「さすがAyameさんですね^^」

団長「確かにそれはいいアイディアですね^^では、早速向かってみましょう^^」

メイ「ですね^^・・・と、その前に酒場で頂いた弁当を食べて行きませんか?丁度食事時ですし^^」

団長「いいですね♪そうしましょう^^」

メイの提案に快く同意する団長。しかしっ!この時の団長は忘れていた!団長の弁当が毒メシだったことをっ!・・・そしてっ!団長は気がついていなかったっ!3人の目論見を・・・っ!

Ayame「では、団長の弁当はコレですね^^そーれ・・・っ!」

Ayameはそう言うと突然リョウが団長を羽交い絞めにしメイの手によって団長は(毒)弁当を無理やり食べさせられたのだった・・・

団長「ゔ・・・っ!(ガクリ)」

毒メシを食わされ意識を失った団長は再び3人に引き摺られてキャラバンのカシラの元へと向かっていったのだった・・・

つづく

Re: リレー小説「メラルーの財宝」 - 玲香 小覇

2010/07/06 (Tue) 11:31:26

ウチはいつも通りのメイドの制服に着替えて、ぼーっとしていた。

「こら、玲香小覇。ちゃんと働くニャ!行き倒れてたのを拾われた恩を返すニャ。」

・・・・客、おらへんやん?この猟団酒場、よう潰れへんねぇ。

「客じゃなくて、お客様ニャ。来ないわけニャいニャ。ほら、来たニャ。」

・・・・潰れそうなのは、否定せぇへんのか。おや、団長達やないか。クエストから帰って来たんやね。おかえりなさい。飲物は何にするん?

「エールを。」

リョウさんは、エールやね。

「プレスワインを。」

Ayameさんは、プレスワイン・・・と。

「ホピ酒の香草入りを。」

メイさんは、ホピ酒の香草入り・・・・あったっけ?

「私は・・・・。」

団長は、水やね。

「何で?!」

料理は、何にしはるん?

「こんがり肉をクーラー風味で。」

リョウさんは、こんがり肉クーラー風味やね。

「カジキマグロのカルパッチョ。」

Ayameさんは、カジキマグロのカルパッチョ・・・と。

「しょうが焼きの丸焼・・・。レイアステーキを。」

メイさん?!ウチらの猟団プーギーと何あってん?!

「私は・・・・。」

コゲ肉とコゲ魚にドキドキキノコのソテーやね。

「だから、私だけ何で?!」

注文を給仕ネコに伝えて、料理と飲物を運んでくると、四人はなにやら眺めてとる。地図っぽいやないか。でも見たことあらへんなぁ?

「あちこち放浪していた小覇さんでも、見たことないんですか?」

いやいや。リョウさん。ウチがここらに来たのは最近やし。・・・・ああ、キャラバン来てるやん?あの連中なら何か知っとんちゃう?

「なるほど。行ってみます?」

うみゅ。ってAyameさん食べるの早いんやね。

「善は急げ。行きますか。これ弁当にできます?」

あいよ。メイさん。別に現地用弁当も作っとくわ。

「私は、まだ何も食べてな・・・・。」

団長用の毒飯追加~。

「シクシクシク・・・。」

三人と引き摺られた人が一人いなくなると、酒場は静かになった。あ~。暇やなぁ。

つづく

返信フォーム

Template Design By BeigeHeart.