『ガアァァァァァァ!!』
鼓膜を破る程のティガレックスの断末魔
「砂漠を荒らす、轟竜を退治してほしい。」
それが、私達がギルドから受けた
クエストの内容だった
猟団長である私の活躍と
団員への的確な指示のお陰で
最小限の被害でクエストを無事終わらせる事ができた
「団長…………
死にすぎ…………
運搬ネコ達疲れ果ててたよ?」
最近の運搬猫はひ弱でいけない。
ほんの10回ほど、砂漠を往復させただけなのに
「まぁ、まぁ、リョウさん
団長がクエスト中にやられるのは
いつもの事じゃないですか」
「そうですよ、団長がクエストに参加してて
無事クエスト達成した奇跡を喜ぶべきですよ」
Ayameに、メイ………
後で覚えてろ………
靴ひも方結びにしてやる…
って、ん?
ティガレックスの奥歯になにか挟まってる………
なんだろう
手にとって見ると、それは
一枚の地図だった
「団長なんですか、それ?」
「あっ、Ayameさん
ティガの口から地図が出てきました!?」
「これどこの地図だ?
もしかして、宝の地図とか?w」
後ろから覗き込んだメイさんの一言に
『そんなバカなっ!?』
と、声を揃えた4人の目の色が変わっていたのは
言うまでもないだろう
つづく。